パンデミックの拡張キット 迫りくる危機の内容物とプレイした感想
こんにちは、ケンジです。
今回はパンデミックの基本キット ~新たなる試練~の拡張キットをプレイしたので紹介します。
目次
追加されるもの
拡張キット『迫りくる危機』を買うと以下のアイテムが入っています。
- 役割カード8枚(うち1枚はブランクカード)
- プレイヤーコマ7個
- イベントカード8枚
- 紫色の病原体コマ12個
- 紫色の治療薬マーカー1個
- エピデミックカード1枚
- 参照カード1枚
- 治療薬の発見ステッカー1枚
- 治療薬の発見カード1枚
- 変異種のイベントカード3枚
- 変異種出現カード2枚
- 猛毒株のエピデミックカード8枚
追加ルールとチャレンジ
- イベントカードの新ルール:新たなる試練(5枚)+迫りくる危機(8枚)のイベントカード13枚を裏向きでシャッフルして、プレイヤー人数×2枚をランダムに取り出してプレイヤーカードに加える。
- 5人プレイ:5人プレイ時はゲームの準備時に、各プレイヤーへプレイヤーカードを2枚ずつ配る。
- 伝説レベル:最高難易度の伝説レベルはエピデミックカード7枚をプレイヤーカードに入れる。
以下3つの新ルールが追加されます。この中からユーザは自由にルールを選びます。
- 「猛毒株」チャレンジ:病原体1種が、予期せず猛毒な病原体に変異する。
- 「変異種」チャレンジ:5種類目の病原体(紫)が追加になる。
- 「バイオ・テロリスト」チャレンジ:プレイヤーのうち1人が敵となって戦う。
新役割カード
新しく増える役割カードは7枚で以下がそれぞれの固有能力です。どれもユニークで役割カードの組み合わせ次第でより強力になります。
役割カードの能力説明
- トラブルシューター:ターン開始時に、感染カードの山札の上から感染率と同じ枚数のカードを公開し、順番を変えずに元に戻す。直行便で移動するとき都市カードを捨て札にせず公開するだけで使用できる。
- 標本管理者:手札の上限が8枚。ターンに1度、1アクションを使用してプレイヤーカードの捨て札から自分のコマがある都市と同じ都市カードを手札に加える。
- 防疫の専門家:都市へ移動したときに同じ色の病原体が2コ以上ある場合、1コを取り除く。
- 疫学者:自分ターン時に一度だけ同じ都市にいる他のプレイヤー1人から、都市カード1枚を受け取る。アクションを使用しない。
- 現地調査員:一度だけ1アクションを使用して自分がいる都市から病原体コマ1コを取り除き、役割カードの上に置く。役割カードの上にある同じ色の病原体コマ3コマを戻すことで、自分がその色の治療薬を発見する際に使用する都市カードのうち2枚分の代わりにすることができる。
- ゼネラリスト:アクションを5つ実行できる。
役割カードの評価
- 能力だけで強いと分かるのがトラブルシューター。感染カードの予測が可能な上に、直行便で都市カードを捨てずに移動できるため、直行便→都市カードを捨て札にして調査基地を作成ができます。
- 意外と強いのが標本管理者。捨て札で直行便→1アクションで捨て札から都市を手札に加える→調査基地を作成ができます。また、他プレイヤーにわざと都市カードを捨て札させて、そのカード回収もできるので割と使い勝手がいいです。
- 防疫の専門家は衛生兵に似ている役割カードです。衛生兵と異なり治療薬がなくても移動で病原体を取り除いてくれるため序盤~中盤役に立ちます。
- 疫学者はアクション消費なしで都市カードを"受け取れる"ので地味にカード集めがしやすいです。
- 現地調査員は使い勝手が悪い役割カードです。3コ病原体を集めなければならない上に1ターンに一度しか使えないため最速3ターンかかります。その間にカードを6枚引けるので微妙な感じに。。。そのうえ集めた病原体分マップに配置される病原体が減るので諸刃の剣にも。
- アクションが1つ増えるので地味に万能な役割カード。でもただそれだけです。
新イベントカード
新しく増えるイベントカードは8枚です。ゲーム中に役割を変更できる効果など使い勝手がいいものが多いですね。上述してますが、新ルールでプレイヤー×2のイベントカードを山札に入れるように変更になりましたので、毎回使用できるイベントカードが異なります。
- アクション+2
- 治療薬完成時に連続する都市から自由に5コ病原体を取り除く。
- 病原体を2コ取り除く。
- 役割カードを未使用の役割カードに変更する。
- 移動時に病原体を1コ取り除く。
- 他のコマを自分のコマのように移動する。
- プレイヤー1人が捨て札から都市カードを手に入れる
- 次に同じプレイヤーのターンが回ってくるまで感染率を1にする。
意外と4の役割カードを変更するイベントカードが使えます。あとは都市カードをわざと使って7のイベントカードで拾って治療薬作成などができるため、7も使いやすい。あとはエピデミックが4枚以上出ているときは8のイベントカードがかなり効果的です。
今回イベントカードが増えたことでイベントカードを再利用する役割カードが活躍できるようになりました。特に4人以上のプレイでやるときは山札に入るイベントカードも多いのでどんどん使いたいですね。(ただし捨て札から使うときに1アクション使ってしまうので無計画はNG)
猛毒株チャレンジ
1枚目の猛毒株のエピデミックを引いたときに、一番マップに多く配置されている病原体が猛毒株になります。猛毒株の病原体はエピデミック時に追加効果が発生します。以下はすべて猛毒株だけに適用されるものです。
- 感染処理時に引いた都市に病原体が1コもない場合、2コ置く。
- 治療薬の治療に+1枚都市カードが必要になる。
- 病原体がある都市から移動する際には必ず治療を行う必要がある。
- 都市に病原体が1コのところに+1コ置く。
- アウトブレイク発生時にアウトブレイクマーカーを2コ進める。
- 感染処理時に猛毒株の都市カードを引いた場合、+1枚感染カードを引く。
- 猛毒株が根絶している場合、未根絶に戻る。
変異種チャレンジ
紫の病原体を使うチャレンジです。ゲーム準備時に新たに以下2つを行います。
- 変異種用のカードを2枚あらかじめ感染カードの捨て札に置く。
- プレイヤーカードの山札に変異種カードを3枚入れる。
1のカードは1回目のエピデミックが起こった時に感染カードの山札に戻ります。感染カードから出た場合は、もう1枚感染カードをめくってその年に紫の病原体を置くようになります。
2のカードは3種類すべて効果が異なります。
- 感染カードの山札の1番下から感染カードを引き、そこに3コ病原体を置く。
- 感染カードの山札の1番下から感染カードを3枚引き、そこに1コずつ病原体を置く。
- すでに紫の病原体が1コ置いてある都市に+1コ病原体を置く。
また紫の病原体が置いてある感染カードを引いたときは、その色の病原体+紫の病原体を1コ置く。
紫色の治療薬は、紫の病原体が1コ以上存在する都市の都市カードを含めて5枚(何色でもOK)のカードを調査基地で捨て札にすれば作成できる。
紫の病原体は全部で12コしかないので放って置くとすぐに病原体コマがなくなってしまうので注意です。アウトブレイクするとあっという間になくなるのでアウトブレイクは絶対させないように細心の注意を払う必要があります。
バイオテロリストチャレンジ
プレイヤーのうち一人がバイオテロリストとなり邪魔をします。バイオテロリストは紫色の病原体を感染させ、最終的にプレイヤーを敗北かつ紫色の病原体を1つ以上マップに置いていれば勝利です。
正直あまりプレイしてないので今回は割愛。通常のプレイヤーとは異なるアクションができるようになります。秘密裏に動いているので、マップ上にコマは置かず都市カードを捨てて移動するときなどに、その都市にいることを申告します。
バイオテロリスト単体だとそんなに脅威を感じませんでした。
プレイした感想
まずこの拡張キットは買って正解でした。一番大きな理由は、毎回のプレーに新鮮さがあることです。
基本パックのみでは、プレイヤーごとの役割カードが違うのみで、役割カードもそこまで多くありませんでした。ですが、この拡張を買うことで、役割カード、イベントカードが増えて、ランダム性が増したこと。猛毒株や、変異種などの新しいルールで飽きたら違うルールでプレイできるようになったので、何回も長く遊べるようになりました。猛毒株はカードごとに効果が異なるので、出てくる順番でもプレイに違いが出てきてそこが毎回新鮮で面白い!と感じさせますね。
本当によく出来てます。慣れてきたらオススメの拡張キットです。